The Basics of Organization

By

Isamu Maruhashi

Created: December 2003

©2003 All Rights Reserved

1     前書き... 4

1.1    PHCSの功罪... 4

1.1.1    PHCSって何?... 4

1.1.2    PHCSの「発症」... 4

1.1.3    「功」... 4

1.1.4    「罪」... 4

2    Academic Speechに向いているスピーチの種類... 5

2.1.1    Speech to Inform... 5

2.1.2    Speech to Persuade. 5

2.1.3    Speech to Activate. 5

2.1.4    Speech to Inform, Persuade, Activateの違い... 6

2.1.5    Speech to Entertainは?... 6

3     スピーチのIntroduction/Opening.. 7

3.1    Introductionの目的... 7

3.1.1     五つの基本要素... 7

3.1.2    Introductionの他の要素... 7

3.1.2.1    「権威性」(Credibility)を築く... 7

3.1.2.2     オーディエンスとの共通点(Common Ground)を確立する... 7

3.1.2.3     スピーチ全体の雰囲気・調子(Tone)をつくる... 8

3.2    Introductionの種類... 8

3.2.1     直接トピックを切り出す... 8

3.2.2     引用・名言 (Quotation) 8

3.2.3    Rhetorical Question.. 8

3.2.4     個人的・歴史的・一般的事実 (Personal, Historical and Audience References) 8

3.2.5    Humor/トピックを示唆するようなユーモア(笑い話等)を用いる... 9

3.2.6     驚くべき発言 (Startling Statement) 9

3.2.7     短い話やIllustrationで始める... 9

3.2.8     上記の組み合わせ... 9

3.2.9     どの方法が一番いいのか?... 10

4    Thesis Statement.. 11

4.1    Thesis Statementの役割... 11

4.2    Thesis Statementに必要なもの... 11

4.2.1     オーディエンスが関心を持つようにしなければならない... 11

4.2.2     なるべく具体的に伝える... 11

4.2.3     なるべく短くまとめる... 12

4.2.4    Categorical terms(絶対的・全面的な用語)を使ってはならない... 12

4.2.5    Thesis Statementの書き方... 12

5     スピーチのBody.. 13

5.1    Organizationの形式... 13

5.1.1     論理配列または項目配列 (Logical or Topical Order) 13

5.1.2     時系列配列 (Chronological Order) 13

5.1.3     空間配列 (Spatial Order) 14

5.1.4     分類配列 (Classification Order) 14

5.1.5     問題解決配列 (Problem-Solution Order) 15

5.1.6     因果配列 (Cause-Effect Order) 17

5.1.7     複数の形式の組み合わせ (Multiple Patterns) 18

5.1.8     スピーチの目的とOrganizationの関係... 20

5.2    Outliningの原則... 20

5.2.1     基本的な従属関係 (Standard Subordination) 20

5.2.2     一項目に一点しか書かない... 21

5.2.3     重複する点を書かない... 21

5.2.4     同格の物を同格に扱う... 21

5.2.5     主要項目(Major Points)は文章で書き出す。... 22

5.2.6    Outlineの具体例... 22

5.3    Transitional Devices and Statements. 23

6     スピーチのConclusion.. 24

6.1    Conclusionの目的... 24

6.1.1     オーディエンスに終わることをしらせる... 24

6.1.2     スピーチを要約する... 24

6.1.3     オーディエンスに印象付ける「何か」をのこす... 24

6.2    Speechを終える方法... 24

6.2.1     自分のMain pointを強める簡単な話で終わる。... 24

6.2.2     名言やレトリカルな文章で終わる。... 25

6.2.3     詩や歌の歌詞で終わる。... 25

6.2.4     自分のスピーチの主旨の具体例を述べて終わる。... 25

7    Organizationの「その他」(Odds and Ends) 26

7.1     時間配分 (Time Usage) 26

8     最後に... 26

1         前書き

本編に入る前に、今ESS界のスピーチのOrganizationに関してかなり大きなウェイトを占めるようになった、いわゆるPHCSについて考えてみたいと思います。

1.1      PHCSの功罪

1.1.1      PHCSって何?

実は、私は最初は知らなかったんです。1995年前後始めてPHCSという略語を聞いたと思いますが、そのころはただESSの中ではやっている用語だと思いましたので、特に気にしませんでした。そして、PHCSという略語がだんだん普及して、ある日ある学生に「PHCSって何だ?」と聞いたら「そんなこと知らないんですか?」という顔をされました。Problem, Harm, Cause, Solutionの略だと聞かされて、そのときは「なるほど」と思い、それ以上追求しませんでした。

そして、それから3・4年たったころでしょうか、いつの間にかPHCSが神格化され、どこのESSでも使うようになりました・・・

1.1.2      PHCSの「発症」

そもそも、PHCSはどこから来たのか?欧米のスピーチ関連の書物にはPHCSという略語は見当たりません。

真偽のほどは確かではないんですが、どうも1980年代の中ころにKUELの専門委員の誰かが提唱したらしい。恐らく、スピーチの本を見て、Problem/Solution形式とCause/Effect形式をくっつけて、DebateNeed/Plan/Advantage形式のようにしたかったのでしょう。そして、日本のESS界におけるKUELの「権力」を示すかのごとく、PHCSは日本全国のESSで使われるようになりました。

1.1.3      「功」       

PHCSの「功」がないわけではない。初めてスピーチをする大学一年生に「スピーチとは何か?」を教えるために何か「型」があったほうがやりやすいのは確かです。

そして、Problem/SolutionCause/Effectの二つの形式がSpeech to persuadeの最も基本的でわかりやすい形式であると考えると、PHCS一つの型として教えるのは大いに結構でしょう。

1.1.4      「罪」

それでは問題はどこにあるのでしょうか?それは、中にはPHCSが一つの型に過ぎないことを理解していない学生がいることです。2003年11月のとあるスピーチコンテストのレセプションで、ある学生が私に次のようなことを言いました、「先日、先輩(OB?)にスピーチを見てもらったら、PHCSになっていないからだめだと言われました。」はっきり言って、私は唖然としました。そんな馬鹿な話があっていいのだろうか?スピーチはDebateでもなければESSで行われているDiscussionでもない!あらゆる形がありえるのがスピーチです。

大体、Debateでも上記のNeed/Plan/Advantageの形式の他に、一般的に使われている形式でComparative advantagesGoals criteriaがあります。Debateという形式でがんじがらめの世界でも複数の形式があるのに、何故スピーチには一つの形式しかないと言えるのだろうか?こういった考え、またはこういった考えを持つ先輩・OBを一掃しない限り、そのクラブのスピーチは伸びないと私は思う。さらに、これはある特定のサークルだけの問題ではなく、ESS界全体の問題です。

PHCSはあくまでも一つの「型」にすぎない。PHCSはあくまでもスピーチの基本中の基本と心得ること。スピーチにはあらゆる形が可能なので、いろいろな形を試している学生をどんどん応援すべきである。これを間違えないように。


2         Academic Speechに向いているスピーチの種類

この章ではAcademic speechで主に使われる3種類のスピーチを紹介します。

2.1.1      Speech to Inform

一番身近なスピーチの種類でしょう。というのは、学校の授業(特に大学の授業)が大体Speech to informのジャンルに入ります。また、テレビのドキュメンタリー番組やほとんどの「講義」と名のつくものがSpeech to informです。

しかし、はっきり言うと私はSpeech to informはあまりAcademic speechに向いていないと思います。その理由は簡単です。20歳前後の学生が知っていて、30、40、50、60あるいは70歳台のジャッジが知らないものはそうたくさんありません。したがって、ジャッジからすれば目新しいものがないので関心がもてません。

Speech to informを書く学生に限ってよく「同じ学生であるオーディエンスを対象に書いている」と言う。しかし、メジャー大会と呼ばれるもので学生が審査する大会はありません。原稿審査でさえ社会人がやっている以上、社会人の知識レベルを理解したうえで書かないとSpeech to informは成功しないでしょう。

また、Speech to inform自体の大きな欠点として、人の心を動かしにくいことです。ただ知らせるだけで、説得する内容がないゆえの欠点です。このために、Speech to inform “So what?”と聞かれたら、ほとんどの場合返す言葉がないのです。

2.1.2      Speech to Persuade

Speech to persuadeAcademic speechにおいてもっともスピーチの数が多い種類でしょう。主に人の態度・姿勢・行動を変えるのがSpeech to persuadeの目的です。トピックの選定次第ですが、話し手にとってまた聞き手にとっても重要な問題を扱う場合が多いので、ある意味でもっとも難しい種類のスピーチです。

簡単に言うと、Speech to persuadeではある主張をし、それを聞き手に説得するのです。上手なスピーカはその主張をはっきりと分かりやすく言います。しかし、多くのスピーチでは主張、すなわちViewpointMain claimわかってもらえているものとして、言わずに終わっているものが多いようです

一番基本的なSpeech to persuadeは子供が親におもちゃを買ってもらいたいがためにする理由付けです。子供が親を説得しようとしているわけです。もちろん、大学のスピーチコンテストではもっと高度な技術を使っていただきたいが・・・

究極的には、人を説得するためには古い考え方や自分の考えと異なる概念に基づいた「抵抗」に勝たなければならないのです。したがって、ただ情報を羅列しただけではだめで、人の心を動かさなければならないのです。

2.1.3      Speech to Activate

日本のESSにおいてSpeech to activateSpeech to persuadeと同じだと考えられています。実際問題として、Speech to activateSpeech to persuadeの延長線上にあるスピーチの種類です。Speech to persuadeは人の考えを変えるべく説得するスピーチだとすれば、Speech to activateは人を説得した上で、さらに行動を起こさせようとするスピーチです。すなわち、「~を見ましょう」「~を買いましょう」「選挙に行こう」「~に抗議しましょう」は全部Speech to activateです。もっとも身近なSpeech to activateはほとんどのテレビのCM(商品を買ってもらおうとしているもの) だと思えばわかりやすいでしょう。

Speech to activateで一番多いミスは、やって欲しいことを曖昧に終わらせることです。例えば、発展途上国の貧しい子供をトピックとしたスピーチで “Give these children your support.” と言ったところで何をして欲しいか全然わかりません。しかし、次のように書けば非常に具体的になります。

 “If you have the financial resources, become a foster parent by joining the Foster Parent program.  If you don’t think you can contribute 5,000 yen a month, make a one-time donation, even if it is only 1,000 yen.  If you can’t donate even that much, then help the Foster Parent program by translating the letters sent to and from foster children.”

2.1.4      Speech to Inform, Persuade, Activateの違い

この三つのスピーチの種類の違いを例を使って説明しましょう。

禁煙キャンペーンを展開しているとしましょう。

2.1.5      Speech to Entertainは?

Speech to entertainSpeech to informのように情報を与えることもしない、ただの「お楽しみ」スピーチなのでAcademic speechにおいては、スピーチの種類としては相手にされません。しかし、どの種類のスピーチであったとしても、人を楽しませるということは重要な要素で、スピーチの魅力を増します。したがって、すべてのスピーチにおいてSpeech to entertain的要素があったほうがいいと言えます。


3         スピーチのIntroduction/Opening

3.1      Introductionの目的

上手なスピーカはスピーチの最初の数行でオーディエンスの関心を引き付けます。それが上手なIntroductionということになるのでしょう。

しかし、極論を言えばIntroductionの究極の目的はトピックの紹介です。したがって、それさえできれば良いということが言えます。逆に、どんなに英語が上手で面白いOpeningであっても、トピックの紹介ができていなければ、それはIntroductionと言えない。

3.1.1      五つの基本要素 

Introductionには五つの基本要素があります。

1)    オーディエンスの注意を引く 

2)   トピックを紹介する 

3)   トピックの重要性を示す 

4)   Thesisを提示する 

5)   主要な点の予告 

大体読んでいただければ理解できると思いますが、5)に関して補足します。

今、日本で行われているESSのメンバーが参加できるスピーチ大会において果たしてこのPreviewが必要かどうか疑問です。なぜなら、ESSのスピーチは概ね7・8分の長さに限定されるため、それほど多くのMain Ideaを含んでおらず、さほど複雑になりません。そのようなスピーチにおいてPreviewが有効な手段かどうか疑わしいと思います。

また、たった7・8分しかないので、Previewをするために貴重な時間を使うのももったいないとも言えます。

しかし、時には7・8分のスピーチでも複雑になるものがあります。たとえば、法律問題を扱うスピーチはその良い例です。その上、多くの法律問題は素人には理解しにくく、用語もわかりにくい。このようなスピーチではPreviewは有効でしょう。

また、自分のスピーチやArgumentの展開が一般的なものと違うと思われる場合もPreviewは有効な手段といえるでしょう。

3.1.2      Introductionの他の要素

上記の基本要素の他に、スピーチの内容次第でIntroductionにはさらに次の要素も必要になります。

3.1.2.1     「権威性」(Credibility)を築く

ESSのスピーチは当然学生によってプレゼンテーションされます。したがって、トピックによってはスピーカの権威性が問われる場合があります。例えば、上記の例のように法律問題を扱うスピーチならば、自分が法学部の学生であることを言うだけである程度の権威性が確立されるでしょう。

また、こんな例もあります。以前、ある男性スピーカが「代理母」問題についてスピーチをしました。代理母問題はどう考えても女性中心の問題なので、男性が扱うのはちょっと奇異としかいえません。しかし、絶対扱ってはならないトピックではないはずです。何故男性なのに代理母問題を扱うのかをIntroductionで納得できる形で入れることができれば、ジャッジも認めるのではないでしょうか?

3.1.2.2     オーディエンスとの共通点(Common Ground)を確立する

スピーカが学生でオーディエンスも学生の大会で共通点を確立する必要性はないと思うかもしれませんが、それではジャッジとの共通点はどうなるのでしょうか?トピックによって何処かに共通点を見出す必要があるでしょう。

また、トピックが独創的であればあるほどオーディエンスとの距離も遠くなると考えたほうがいいでしょう。そのようなトピックのときは特にオーディエンスとの共通点を見出し訴える必要があると思われます。さもなければ、ただの「変人」で終わる危険性があります。

3.1.2.3     スピーチ全体の雰囲気・調子(Tone)をつくる

スピーチにとって雰囲気は大事な要素です。そして、それはスピーカが自ずからIntroductionの中から作り出すものです。

Introductionでユーモアを使えば、「軽い」雰囲気になります。名言を引用したら、その名言の内容によって格調高い雰囲気をつくりだしたり、悲しい雰囲気等をつくることができます。

スピーチを成功させるためには、オーディエンスをその気にさせなければならないので、そのためにはIntroductionで雰囲気を作り出すのが重要です。

3.2      Introductionの種類

ここでは、一般的に使われているIntroduction/Openingの種類を説明します。

3.2.1      直接トピックを切り出す

もっともストレートで簡単なもの。確かに色気はない。しかし、間違いもない。

スピーチを書く過程で、私はConclusionの方を大切にするべきだと思うので、Introductionはとりあえずこの形で書いて、BodyConclusionが完成して余裕があったらIntroductionで悩むべきだと思います。なぜなら、Introductionで悩みすぎてConclusionがおろそかになるほうがよっぽど怖いからです。

3.2.2      引用・名言 (Quotation)

スピーチを格調高く始めたい場合に、これはとても有効な手段です。原語のQuotationを使えば英語も自分が思いつくものより格調高い上に、Credibilityもつく。なぜなら、自分の主張を著名人・有名人も賛同していることになるからです。例えば、

John F. Kennedy in his inaugural address said, “Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.”  Although he said these words in 1961, I believe they are true in any year, and especially relevant for our country today.

3.2.3      Rhetorical Question

Rhetorical questionとはスピーカがオーディエンスに考えさせるために投げかける質問です。もちろん、返事を期待しているわけではない。疑問文を一つだけ投げかけるだけでもいいが、一連の疑問文を使うという手もあります。例えば、原子力問題をトピックとしたスピーチでは、

What do you think about nuclear power plants?  Do you think they are dangerous?  Do you think they harm the environment?  Do you think they should be abolished?

このように一連のRhetorical questionでスピーチを始めることによってもう一つの利点が生じます。それは、その後のArgumentを示唆することです。すなわち、一種のPreviewとなるわけです。上記のOpeningで原発賛成のスピーチだったら、二つ目と三つ目の質問をスピーチの中で論破することにより、自分の主張をサポートします。

3.2.4      個人的・歴史的・一般的事実 (Personal, Historical and Audience References)

実例を述べることで、オーディエンスと同じスタートラインに立つことができます。また、実例を使うことによって、Credibilityも確立できます。

Historical referenceは歴史背景が大事なスピーチに使うと有効でしょう。

Personal referenceを使うことによってオーディエンスに自分のことが伝えられます。または、自分をある状態や事件と関連付けることもできます。

Audience referenceを使うことによって自分とオーディエンスの間につながりを作り出すことができます。さらに、オーディエンス参加を促すことができます。

例えば、戦争をトピックとしたスピーチでは、

In 1945 my grandfather, as a Japanese sailor, was preparing for the Allied invasion of Japan.  I’m sure that in that year your grandparents or possibly great grandparents were also helping Japan fight the Pacific War.

上記の二つの文章の中にHistorical reference personal reference audience referenceがすべて入っているのがわかると思います。

3.2.5      Humor/トピックを示唆するようなユーモア(笑い話等)を用いる

どこの国の人でも外国語でユーモアを上手に使うのは難しいのですが、もしできるとすれば、相当評価が高くなります。ただ、問題はユーモアとトピックのつながりです。これがはっきりしていなければ、どんなに面白いジョークや話であったとしても無駄な上に、スピーチ時間がもったいない。

3.2.6      驚くべき発言 (Startling Statement)

これは一種の奇襲作戦です。オーディエンスが驚くような発言をすることによって、オーディエンスの注意を引くことができます。例えば、

I’d like to start off this speech by making one thing clear:  I’m gay; I’m gay and proud of it.

3.2.7      短い話やIllustrationで始める

この手法では、短い話やIllustrationをすることによって、オーディエンスに自分のトピックと関係のある具体例を示します。下の例はかつて実際のスピーチコンテストで使われたものです。

There is a place where birds roam the skies in flocks without a worry. Other animals have it just as good. There is food in abundance and no need to strive. There are few predators and they are usually full of food, so that they hardly ever hunt other animals.

Can you guess where I am talking about? If your answer is Tokyo, then you are right. Can you guess how this paradise for animals was created? This paradise is the result of the so-called "Age of Gluttony."

Let me describe a typical day in the life of Tokyo's "wildlife."

With the break of day, the crows which reside in Tokyo's Meiji Shrine rise and start flying eastwards. They fly over the Imperial Palace and Hibiya Park. There destination: the Ginza. In the Ginza there are an average of ten garbage cans and 20 plastic bags full of leftovers on each street corner. These are the remnants of the previous night's partying. The crows usually arrive at about 4 AM. They tear open the bags, turn over the cans and start their feast. Soon, sparrows and pigeons come to join them. A little later stray cats also join in. Finally, the mice and rats who live in the Ginza get their share. When the garbage collectors finally arrive at about 8 or 9 o'clock, they find the remains of the feast scattered all over the street.

上記の話は事実に基づいてますが、この他にPersonal storyhypothetical story等使える話の種類は限られてません。

3.2.8      上記の組み合わせ

たとえば、「歩行者や自転車に乗っている人の交通ルールの知識をあげなければ交通事故の数が減らない」という主張のスピーチでこんな感じのOpeningはいかがでしょうか?

To start off, I would like to ask you a question:  When you are walking down a street without a sidewalk, on which side of the street do you walk?  Those who walk on the left, please raise your hands?  [手が上がるのを待つ] What about those who walk on the right? [再び手が上がるのを待つ] I guess those of you who didn’t raise your hands walk in the middle of the road.

このOpeningの中にRhetorical questionではないが疑問文(When you are walking down a street without a sidewalk, on which side of the street do you walk?)と Audience reference“When you are walking….” youがオーディエンスなので)と Humor(爆笑になるかどうかわかりませんが “I guess those of you who didn’t raise your hands walk in the middle of the road.” である程度の笑いが取れるはずです)と Startling statement“I guess those of you who didn’t raise your hands walk in the middle of the road.”)があるだけではなく、 Audience interactionもあります(オーディエンスに手を上げさせることによって対話してますので)。

3.2.9   どの方法が一番いいのか?

時間的の制約: 7・8分のスピーチではIntroductionはせいぜい1分30秒くらいだとすれば、どうしても2分かかる話はまずいでしょう。もちろん、スピーチの他の内容にもよりますが。

Speech to informSpeech to persuadeSpeech to activateにおいてスピーカの権威を早い段階で確立する必要があります。したがって、Introductionで自分の経験や選んだトピックについて話す「資格」を入れなければならない場合もあります。

自分は何を得意としているか?この質問に正直に答えることがとても大切です。例えば、自分がお話をするのが得意であれば、StoryIllustrationを使うと良いでしょう。もし、人を笑わせるのが上手であれば、ユーモアを考えてください。

もし、得意なものが何もなければ、そのままストレートにThesis statementを言って、Bodyに移っても大丈夫です。


4         Thesis Statement

Thesis statementなるものをIntroductionの一部として説明する本やウェブサイトがある一方、他方ではThesis statementBodyの一部として説明するものもあります。はっきり言って、どっちでもいいんです。Thesis statementが必要だという考えが一致しているので、それで十分です。

Thesis statementIntroductionの一部なのかBody の一部なのかがはっきりしませんが、大体Introductionの最後かBodyの初めに書くものだとほとんどの専門家は言います。したがって、ここではThesis statementIntroductionの一部やBodyの一部として考えるのではなく、IntroductionBodyの間にある独立したTransition statement5.3 Transitional Devices and  Statements参照)として考えます。(これでこの問題がますます混乱することをひそかに期待している私である・・・)

4.1      Thesis Statementの役割

4.2      Thesis Statementに必要なもの 

4.2.1      オーディエンスが関心を持つようにしなければならない

オーディエンスがThesis statementを聞いた後に、 “Why do you think that?” “How do you know?” “What’s your proof?” と思ってくれているならしめたものです。ところが、 “So what?”と思っているようだと最悪。

平凡なThesis statement

The way people dress tells you a lot.

もっと面白みのあるThesis statement

“Fashionology” is the study of how and why people dress the way they do, and how it affects all of us.

後者の文章は造語の “Fashionology”を使うことによって聞き手の関心を引きます。また、トピックが “how and why people dress the way they do”であることもすぐにわかります。さらに、 “how it affects all of us”を入れることによってオーディエンスの関心をあおっています。

4.2.2      なるべく具体的に伝える

良いThesis statementでは的確な用語を使うことによって具体的な説明がなされます。例えば、「Speech to Activateの書き方」というタイトルのスピーチのThesis statementとして、

I will talk about the difficulty of writing a speech.

は、具体性に欠けますが、

I will talk about how writing a speech to activate is difficult because you must convey your thoughts to the audience, persuade them to agree with your ideas, and then get them to act.

ではかなり具体的になってます。後者ではただのspeechからspeech to activateに変わっている上に、何故難しいかの要素を並べてます。これで、この順番にスピーチを展開すれば、オーディエンスにとってかなり分かりやすいはずです。

4.2.3      なるべく短くまとめる

Thesis statementにはSupporting materialはいりません。言い切ってしまえばいいのです。そして、長ったらしい説明もいりません。また、 “In my opinion” “I believe”のような語句を省いてください。あなたがスピーカとして言っているので当然あなたの意見だし、当然信じているのでしょう。とにかく要点だけを言ってください。悪い例として、

In my opinion some of the animated cartoon shows on television today, such as those on weekday evenings, overuse computer graphics and have taken out the human element, making them much less appealing than the ones we watched as children not only to adults, but to the very children that they are targeting which, when you think about it, is self-defeating.

同じことを簡単に書くと、

The cartoons on television now aren’t as appealing as those we watched as kids.

後者は要点だけを書いています。前者の他の部分(特に挿入句)はほとんど説明的なものなので、Bodyで言うべきです。

4.2.4      Categorical terms(絶対的・全面的な用語)を使ってはならない

Categorical termsとは “all” “never” “none”のように例外を許さない包括的な単語を言います。このような単語をThesis statementで使うと、あとで裏づけがしにくくなります。代わりにQualified terms (限定的・条件付用語)を使ってください。

Categorical用語を使った文:

Japan should never send the Self-Defense Forces abroad.

Qualified用語を使った文:

The Self-Defense Forces should not be sent abroad on military assignments.

前者ではたとえ災害救助や国連の人道的支援であろうと、自衛隊はいかなる任務でも派遣してはならないことになる。後者では、軍事目的の派遣にのみ反対することになる。

4.2.5      Thesis Statementの書き方

何年か前にThesis statementの重要性を唱え始めたころに、 何度か“Today, I’d like to talk about….”で入るといいと説明したことがあります。自分を棚に上げるわけではないが、私の影響力も捨てたものではないと思ってしまう。なぜなら、今ではThesis statementを使うスピーカの十人のうち8・9人がこのフレーズもしくは類似したフレーズを使うからです。

でも、いい加減聞き飽きました。

そこで、代わりの入り方をいくつか紹介しますが、これもほんの一例に過ぎないので自分で工夫しましょう。

5         スピーチのBody

Bodyがスピーチの中で一番長い部分なので当然書くのに一番時間を要する。

まず、Bodyを書き始める前に自分の大まかな目的と具体的な目的の両方を特定します。大まかな目的によってどのような順序で話を展開するかが決定されます。

トピックを決め、絞り込んでリサーチをしたら、資料を整理しなければなりません。そのためには三つの過程を経ます:(1)Organizationの形式の決定、(2)内容の箇条書き(3)Transition(変わり目部分)の書き入れ。

5.1      Organizationの形式 

「1.前書き」で述べたようにスピーチの書き方に決まった形式があるわけではない。スピーチの形式は自分が持っている情報と自分の達成したい目的によって決まります。スピーチのOrganizationには下記の六つの基本的な形があります。

5.1.1      論理配列または項目配列 (Logical or Topical Order)

複数の意見や主張を提唱したい上に、その順序が自ずから決まるようだったら、論理的配列が適当かと思われます。これはもっとも一般的な形式の一つで、とくにSpeech to informでよく使われます。例えば、「運動の効能」をトピックとしたスピーチのOutlineは次のようになります。

            I. Types of exercise

                        A. Aerobic

                        B. Anaerobic

                        C. Stretching

            II. Physical benefits of exercising

                        A. Better cardiovascular fitness

                        B. Improved muscle tone

                        C. Improved flexibility

                        D. Reduced weight

            III. Mental benefits

                        A. Improved alertness

                        B. Improved self-esteem

「運動の効能」を説明するためには、どんな種類の運動があるのかの説明から入るのが適当かと思われます。そして、運動といえば「体を鍛える」を連想する人が多いだろうから、肉体的な利点を次に書きます。そして、最後に精神的な利点。しかしながら、IIIIIが逆なっても特に問題はありません。

もし、Logical orderにおいて「法則」があるとすれば、それは一番大事な点を最初に書き、二番目に大事な点を最後に書くことです。何故この順序かというと、心理学的に人はある配列を聞いたときに最初と最後を覚える傾向があるからです。

5.1.2      時系列配列 (Chronological Order)

時系列的配列とは、ただコンテンツが起こった順序で話すことです。簡単ですが、Speech to informSpeech to persuadeの現状分析をする上で、とても有効な形式です。

例えば、日本国憲法第9条の改正を訴えるスピーチでは、現状分析の中で憲法の制定から今日に至るまでの歴史的背景をある程度説明する必要があるでしょう。この説明を年表順にするのが一番わかりやすいわけです。

また、あるプロセス、例えば物を製作するプロセスやごみ処理のプロセスを説明するときに、やはり順を追って説明するわけですが、これもChronological orderになります。

5.1.3      空間配列 (Spatial Order)

空間的配列と聞くとわかりにくいと思いますが、物理的な場所の説明と思っていただければけっこうです。

例えば、マンションを説明するときに、まず間取りから始めるでしょう。そして、LDKは何畳あるのか、どんな付帯設備がついているのかを説明します。3LDKだとすれば、次に三つの部屋を大きい順に説明するのが適当でしょう。最後にバス・トイレの説明をします。

もう一つの例として、天気予報のように地理が出てくる話をするときにこの形式を使います。日本の全国の天気予報は大体西から東へ天気を予想します。決して、アト・ランダムに東京から札幌、福岡、大阪という順序ではありません。

この形式は主にSpeech to informで使われますが、時にはSpeech to persuadeの現状分析で使うこともできます。一般的に、話に物理的な空間や地理が出てくる場合に、この形式が使えると思っていいでしょう。

5.1.4      分類配列 (Classification Order)

この形式では、コンテンツを種類別に分けます。例えば、大学では学生は学年によって分類されています。会社は株式会社、有限会社、合資会社等に分類されています。

この形式はあらゆる種類のスピーチに使えます。例えば、代替エネルギーに関するスピーチでは次のようなOutlineが作れるでしょう。

            I. Every type of conventional power plant has its pros and cons

                        A. Fossil fuel

                                    1. Pros

                                    2. Cons

                        B. Hydroelectric

                                    1. Pros

                                    2. Cons

                        C. Nuclear power

                                    1. Pros

                                    2. Cons

            II. Alternative energies also have their pros and cons

                        A. Solar energy

                                    1. Pros

                                    2. Cons

                        B. Wind power

                                    1. Pros

                                    2. Cons

                        C. Fuel cells

                                    1. Pros

                                    2. Cons


5.1.5      問題解決配列 (Problem-Solution Order)

この形式は主にSpeech to persuadeに用いられます。二つの要素からできており、一つ目では問題を提起し、二つ目で解決策を提案します。その中で、違うOrganizationの方法も使うことができます。例えば、前半の問題提起の部分をLogical orderでまとめて、解決策をClassification orderでまとめる。

Speech to persuadeではスピーカは解決策を提案してそれが何故最良の解決策なのかを説明します。例えば、教育問題を扱ったスピーチを次のようにOrganizeできます。

             I.      The academic level of Japanese students is declining

A.     Five-day school week

B.     Reduced emphasis on academics

C.     Introduction of integrated studies

 
 

Text Box: Problem-Solution order

         II.      Solutions must come from different sources

A.     The schools

B.     The government

C.     Parents

 

Classifi-cation

 
 

Problem-solution orderの問題があるとすれば、それは使われすぎていることです。これは日本のESS界におけるPHCSの問題でもあきらかですが、アメリカでも使われすぎていると言われています。

したがって、スピーチの中・上級者であればもうちょっと違う形のスピーチを書く試みをしたほうがいいと思います。


5.1.6      因果配列 (Cause-Effect Order)

Problem-Solution orderと同様にこの形式も二つの要素からできています。一つ目の要素では問題の原因を説明し、二つ目ではその結果を説明します。

例えば、「有害化学薬品」のスピーチでは前半では化学薬品がどのように環境を影響するかを説明し、後半では化学薬品がどのように人間や動植物にとって有害かを説明します。

             I.      Chemicals are dumped into the environment

A.     Agricultural chemicals affect water

1.      Seep into groundwater

2.      Pollute lakes and streams

a.      Industrial chemicals affect water

 
 

Text Box: Cause-effect order

         II.      Increased levels of chemicals in water are harmful

A.     They harm humans

B.     They harm fish and animals

 

Classifi-cation

 
 

5.1.7      複数の形式の組み合わせ (Multiple Patterns)

気の利いたスピーチのほとんどは上記の形式のうちの複数のものを使っています。

例えば、下記の「原子力問題」の例ではChronological orderを使って原子力発電の歴史を振り返り、次の二つの段階ではClassification orderを使って各国の現状および代替エネルギー源を説明します。しかし、全体の形としてはTopical/logical orderになります。

Logical order

 
 

5.1.8      スピーチの目的とOrganizationの関係 

スピーチのOrganizationを変えることによってスピーチの目的を変えることができます。例えば、トピックが「運動」だとしましょう。

Classification orderを使って三つか四つの違う運動方法を説明するSpeech to informができます。

Chronological orderを使ってとある運動の仕方を説明すれば、Academic speechでは使わないDemonstration (またはProcessspeechを書くことができます。

Problem-solution orderを使って運動不足によって起こっているさまざまな健康問題を提起し、Solutionでどのように運動を毎日のスケジュールに組み込むのかを説明します。この結果、出来上がったスピーチはSpeech to activateになります。

Logical order を使って自分が運動をして経験した面白い話をいくつかすればSpeech to entertainになります。

5.2      Outliningの原則

Outlineをすることは英語の世界において日本人が考えている以上に大切なことです。アメリカでは作文を教えるときに必ずと言っていいくらいOutliningが出てきます。Speechも作文なので当然Outliningが大事な手法になるわけです。

それは何故かというと、Outliningは自分の考えをまとめるのに優れた方法だからです。また、考えをOutlineにすることによって、作文するときに話が本筋からそれにくくなるのです。

上記のOrganizeの形式の中のいくつかの例ではOutlineを使いましたが、ここではもっと深くOutlineについて説明します。

注:Microsoft Word(英語版でも日本語版でも)に非常に便利なOutline機能がついています。是非使ってみてください。

5.2.1      基本的な従属関係 (Standard Subordination)

まず、スピーチのMain pointsはローマ数字(I, II, III, IV, etc.)で書き出します。

非常に大まかな情報を書き出すのがOutliningの第一段階なので、Major pointsの下にそれぞれのSubpointsを書きます。このSubpointMajor pointに直接関係する大まかな項目で、Major pointを補足するものです。例や統計や説明をSubpointの下に書きます。

このように、自分のもっている情報を階層化することを英語ではSubordination(従属関係)と言います。Subordinationの基本的な形式は次のようになります。

            I. Major point

                        A. Subpoint

                                    1. Example (Subpointの補足)

                                                a. 補足的なExampleまたは説明

                                                b. 補足的なExampleまたは説明

                                                            (1) 補足的な説明

                                                                        (a) 補足的な説明

                                                                        (b) 補足的な説明

上記のように各階層ごとにずらして書いていきます。一般的に、ローマ数字のIがあればIIもないとおかしいと思ってください。AがあればBもあるはずです。つまり、ある階層または項目を細分化したのなら、Outline上でその細分化した項目が一つ以上ないとおかしいのです。ない場合は、資料のまとめ方を見直してください。

7分のスピーチのOutlineでは4階層くらいまでが普通です。(つまり、上の例では “a.” “b.” の階層まで。)なぜなら、平均的なスピーチでMajor pointsが三つか四つなので、それ以上深く追求すると時間が足りなくなるからです。

5.2.2      一項目に一点しか書かない 

Outlineでは情報を細分化するのが目的なのでそれぞれの項目には一つの例や概念や説明しかないようにします。

            I. Chinese and Japanese food

では間違いです。正しくは、

            I. Chinese food

            II. Japanese food

となります。

5.2.3      重複する点を書かない 

情報を細分化する方法は何通りかあります。細分化する際には各項目の情報が他の項目と重複しないように気をつけてください。例えば、次の例にはおかしなところがあります。

            I. Specialty dishes of Hokkaido

                        A. Crab dishes

                        B. Salmon dishes

                        C. Miso Ramen noodles

            II. Noodle dishes of Hokkaido

                        A. Buck wheat

                        B. Shio Ramen

上記の例では当然「味噌ラーメン」は麺の種類なので、IIに入るべきです。 つまり、“I. Specialty dishes of Hokkaido”に入るような項目が他の項目にも該当するような細分方法ではだめだということです。これを直す一つの手として、“Specialty dishes of Hokkaido”という項目を変えるという方法があります。(例えばCrab dishes Nabe dishesという二つの項目に分けて、“Noodle dishes of Hokkaido”と同格にします。)

上記の例の正しいOutlineは次のようになります。

            I. Specialty dishes of Hokkaido

                        A. Crab dishes

                        B. Salmon dishes

            II. Noodle dishes of Hokkaido

                        A. Buck wheat

                        B. Ramen noodles

                                    1. Miso Ramen

                                    2. Shio Ramen

5.2.4      同格の物を同格に扱う 

それぞれの階層に同格の情報が入るはずです。つまり、すべてのローマ数字はMajor pointでなければならないし、すべての大文字のアルファベットは大まかな分類で、すべてのアラビア数字は補足的な説明やデータのはずです。次の例のように「格」の違うものを同格に扱わないように。

            A. Major industries are affected by imported steel

                        1. Construction

                        2. Home appliances

                        3. Toyota Motor Company

トヨタ自動車は「業界」ではないので、「格」が違います。Major industryの中の一企業なので、正しいOutlineは次のようになります。

            A. Major industries are affected by imported steel

                        1. Construction

                        2. Home appliances

                        3. Automobile

                                    a. Toyota

                                    b. Honda

                                    c. Nissan

5.2.5      主要項目(Major Points)は文章で書き出す。 

文章にするのはMajor pointsだけです。Outlineの段階であまり長々とした文にしないことが原則です。(つまり、きちんとしたSentenceをあえて使わない。)なるべくわかりやすく、見やすくしましょう。

また、Extemporaneous speechOutlineを書くときも同様です。全部文章にするとついつい読んでしまうので、Major points以外の例や数字や説明を単語や数字だけであらわすことにより、見やすく、話しやすくします。

5.2.6      Outlineの具体例

AIDSに関するSpeech to informOutlineの具体例を示します。

General Purpose:  To inform

Purpose statement:  To inform the audience about the major aspects of AIDS.

Thesis statement:  Accurate knowledge about AIDS and the measures needed to be taken to prevent its spreading are essential.

            I. Transmission of AIDS

                        A. Transfusions

                        B. Sexual contact

                                    1. Heterosexual

                                    2. Homosexual

                        C. Drugs

            II. Consequences of AIDS for society

                        A. Epidemic disease pattern

                                    1. Teenagers

                                    2. Women

                                    3. Homosexuals

                        B. AIDS babies

                        C. Increased homophobia

                        D. Overburdened health care

            III. Possible solutions to stopping the spread of AIDS

                        A. Condoms

                        B. Abstaining from sex with multiple partners

                        C. Medicine

                                    1. AZT

                                    2. Thalydomide

                                    3. Drug “cocktails”

5.3      Transitional Devices and Statements

Transitional devicesとはスピーチの各部 (Major pointsIntroductionBodyConclusion) をつなげるための単語や句や節や文章です。Transitional devicesを使用することにより、スムースに次の部分へ移ることができ、それぞれの部分の関係も表します。また、関係を表すことによりそれぞれのMajor pointの要約もします。このような要約をInternal summaryといいます。

Transitionには二種類あります: Internal transitionExternal transition

Internal transitionはスピーチのある部分の情報の関係を表します。例えば、上記の自動車業界の例では、それぞれの自動車メーカーの関係を表します。

次のような語句をInternal transitionでよく使います。

also                             for example

and                              specifically

but                              again

or                                one other

another                      in other words

in addition                  since

however                     then

External transitionMajor points等をつなげるのに使います。External transitionInternal transitionと異なり、ただの語句ではなく文章によってスピーチの中の変わり目を表し、スピーチにおける重要な部分を強調することもできます。次のような文章が頻繁に使われます。

            The final reason for change is….

            The most important point I want to make is….

            Now, what effect does this have on….

            The second step in the process is….

            These are the problems, now what can be done about them?

            That is the first reason why I believe we should….But there is another reason.  It is….

            As you can see, my experience with this kind of thing is strong….

            So, when you think of the XYZ company, you will think of reliability, but you will also think about ease of use.  This is why:  According to a recent poll….

Transition devicesの中にはSignpostと呼ばれるものがあります。このSignpostは言葉どおり「道標」でスピーチの大きな分かれ目に使います。例えば、もしプレビューを使って主な点が三つあると言ったのならば、“Second”という単語が「道標」となってオーディエンスに二点目について説明することを伝えます。SignpostInternal transitionとしてもExternal transitionとしても使えます。

6         スピーチのConclusion

ConclusionIntroductionと表裏一体なので、一般的にはIntroductionで使える手法はConclusionでも使えます。この章では、Conclusionの目的と一般的な手法を説明します。

ここで一つだけ警告したいことがあります。多くのスピーカはIntroductionから書き始め、Bodyを書くのに多くの時間を割きます。しかし、この結果、いいConclusionを書く時間的余裕がなくなるのです。ESS界においてはConclusionを軽視する傾向が非常に強いのでこれを是非直していただきたいと思う。

そこで、スピーチを書くときはConclusionから書くことをすすめたい。これによって二つのメリットが生じます。

6.1      Conclusionの目的 

Conclusionには次の三つの目的があります。

6.1.1      オーディエンスに終わることをしらせる

オーディエンスにConclusionに入ることを5.3項で説明したTransitional devicesを使って知らせます。Transitional deviceを使うことによってBodyの最後とConclusionをつなげるのです。

ここで使えるTransitional deviceとして次のような例があります。

6.1.2      スピーチを要約する  

スピーチの最後の30~60秒程度をMain points を要約することに使いましょう。自分のMain pointsをここで繰り返すことにより、オーディエンスの理解を深めることができます。

また、Conclusionで新しいアイデアやArgument等を使わないで下さい。Debateと違って別にルール違反ではないが、Conclusionでこのようなことをすると、オーディエンスを混乱させるだけです。

6.1.3      オーディエンスに印象付ける「何か」をのこす  

スピーチの要約のほかにConclusionではオーディエンスに最後の主張をするのです。ここで非常に大切なのは良い印象を残すことです。方法としてはいろいろあり、次の6.2項でいくつか説明します。

もう一つ大事なことはなるべく前向きなスタンスで終わることです。前向きに終わるスピーチは良い印象を残しますが、反面、暗い感じで終わったスピーチは負の印象を残します。

6.2      Speechを終える方法

下の方法はあくまでも四つの例であって、他にいくらでもあることを忘れないで下さい。

6.2.1      自分のMain pointを強める簡単な話で終わる。

この話は実話でも、たとえ話でも何でもかまいません。ただ、その話が本当にMain pointを強めていることを確認してください。

6.2.2      名言やレトリカルな文章で終わる。

適切な名言を探すのは大変かもしれませんが、英語的には簡単でしょう。自分でレトリカルな文章を書くのはとても大変ですが、逆にちゃんと的を射た文章が書けます。

6.2.3      詩や歌の歌詞で終わる。

これも名言と同じで適切なものを探すのが大変です。また、歌詞を使う場合、あまり軽い感じの曲の歌詞を使うとかえって自分のスピーチを安っぽくします。ある程度格調高い曲を選ぶようにしましょう。

6.2.4      自分のスピーチの主旨の具体例を述べて終わる。

これは言葉どおりで、とくに注意する点はないと思いますが、しいて言えば具体例と主旨の関連性をしっかり確認してください。


7         Organizationの「その他」(Odds and Ends)

7.1      時間配分 (Time Usage)

時間配分に関して「絶対」といえるものはもちろんありませんが、ほとんどのESSのスピーチが7分スピーチだと考えると次の時間配分が適当だと思います。

上で述べたようにこれは「絶対」ではなく、私が考えた理想の時間配分で、私でもトピックによっては多少変わると思います。したがって、皆さんもこれを一つの参考意見として捉えていただきたい。

8         最後に

この中で述べたすべての例はそれぞれ本当に一部の例に過ぎず、「この方法しかない」「この方法が一番」「この方法が絶対」と勝手に決めないで下さい。このマニュアルを書いた意味がなくなります。

繰り返して言いますが、スピーチの一番面白いところはどんな形でもありえるところです。これがなくなったらスピーチの面白みが半減します。

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