The 59th New York State Forensics Championship

USA Report from New York

by Sei Eguchi

大会の概要

New York州で毎年開催されるForensics tournamentである。 大会は二日間にわたり、予選2 Round+Final Round。予選2 Roundの合計点上位6名がFinalistとして選出される。Finalistに選出されると自動的に全米Tournamentへの参加資格を得る。(今年は開催されず)出場者は以下の部門に事前Entryする。(ただしMulti Entry可)

Extemporaneous Speech
After Dinner Speech
Poetry
Dramatic Interpretation
Impromptu Speech
Program Oral Interpretation
Persuasion
Informative
Prose
Dramatic Duo

各部門の説明

1. Extemporaneous Speech
Forensics Tournamentにおいて、最大かつ最も高い能力が要求されるイベント。スピーチ形式は30分のPreparation Time、7分Speech、Q/ASessionなし。TitleはDomestic Problem, International Problem, Quotationの三つが一般的。日本のESS界で行われているExtemporaneous Speechと大きく違う点は、Speech中に情報Sourceを必ず盛り込む点。最低10 Sourcesが普通。Contestantが全員資料を持参し、一つの箱の中にまとめられ、その資料をShareし、情報Sourceとして用いる。

2. After Dinner Speech
日本のESSではお目にかかることはほとんどないSpeech to EntertainをSpecific PurposeとしたSpeech形式。Speech中にHumorを盛り込みつつ、真面目な論理展開をしていくSpeech形式。大半のAfter Dinner SpeechがProblem-Solving Formatを用いている。

3. Poetry
詩をAudienceの前で朗読するもの。感情表現豊かなDeliveryが高い評価を受けるのは言うまでもない。Speech Communication Majorの学生のみならず、Theater Majorの学生もしばしば参加する。

4. Dramatic Interpretation
Dramatic Interpretationは時間の都合上観戦することができなかったので、どういったものか把握していません。申し訳ありません・・・

5. Impromptu Speech
Quotationが書かれた紙を一枚渡され、3分間のPreparation Timeの後、4分間のSpeechをDelivery。Q/Aはなし。ちなみに私が引いたQuotationは2 RoundともNew York Timesからの引用で、"No great scoundrel is ever uninteresting."と"How owns history?"会場ではJudgeと一対一になり、Preparationを開始する。Deliveryの際もJudgeと一対一。

6. Program Oral Interpretation
Program Oral Interpretationも観戦する時間がなく、把握していません。。。

7. Persuasion
10分間のPrepared Speech。Q/A Sessionはなし。Q/Aがないので、AudienceやJudgeに自分の論理展開に関して疑問をわかせてしまったら最後。従って、情報の信憑性や論理展開がすっきりしていることがPersuasive Speechの評価では大きなWeightを占める。

8. Informative
10分間のPrepared Speech。Q/A Sessionはなし。After Dinner SpeechとPersuasionの中間に位置するようなSpeech形式。読んで字の如く、情報をAudienceに伝達するSpeech。Persuasive Speechに比べるとHumorを含むことができるのでForensics Tournamentにおいて最大のイベントの一つ。

9. Prose
Proseも観戦していません・・・

10. Dramatic Duo
二人Pairになって詩を朗読するもので、Image的にはショートコントのようなもの。二人で詩朗読しつつ、ActionやGesture、声のToneなどで笑いを取ったり、Seriousな場面を伝えたりする。

日本のSpeech大会との違い

1. Judgeとの距離
物理的な距離は日本もアメリカもあまり変わらないと思いますが、精神的な距離は圧倒的にアメリカの方が近いなと感じました。アメリカのForensics TournamentのJudgeは正装ではありません。セーターとジーンズでJudgingをしているので、Deliveryしている側からもメモを取っているAudienceの一人くらいにしか見えません。JudgeもAudienceの一人であるとしばしばSpeech大会のコメント等で耳にしますが、日本のSpeech界では果たしてSpeakerはそう感じることができているでしょうか?大会運営をこれから行っていく人に問いたいのですが、意識の中で、Judge>参加者>Audienceになっていないでしょうか?Judgeをなさる諸先輩方に粗相があってよいわけがありませんが、AudienceよりJudgeの地位は上なのでしょうか?

2. Audienceの反応
アメリカのSpeech大会におけるAudienceは日本のそれと比較するとHumor等に対しての反応がとてもよいという印象を受けました。日本のSpeech大会でHumorを交えたSpeechが少ないことも一つの原因ではあると思いますが、やはり日本のSpeech大会におけるAudienceの反応はそっけないのかな?という印象を受けます。大会終了後、参加者同士、Judge、AudienceがSpeechについて必ず評価をしてくれます。お互いFeedbackを交換しあうことはお互いにとってプラスになると思うので、この習慣は是非見習うべきだと思います。

3. 全体的な印象
Forensics大会ということも作用しているのでしょうが、全体的にその場にいる全ての人がSpeechを楽しんでいるという印象を受けました。Persuasive SpeechよりもInformative Speechの方が大会規模が大きいことがこのことを如実に物語っていると思います。様々な人にPersuasive Speechについてインタビューしてみましたが、大体の答えが「つまらない」でした。日本のESS界におけるPersuasive Speechのレベルの高さを実感した反面、素直に「楽しむ」という視点が少々欠けている気がしました。確かに日本のSpeech大会に足を運ぶと、様々なTopicと論理展開に出会い知的好奇心をそそり、「楽しい」と感じます。しかし、アメリカでSpeech会場が笑いに包まれる瞬間を目の当たりにし、Humorを交えたCommunication StyleがESSにもっともっと導入されても面白いのではないかと強く感じました。

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